2015年7月10日金曜日

2015/07/10 根本さんの甲虫ノート

7月10日(金) 晴れ時々曇り 19℃~29℃

 ここのところ、梅雨の為に雨の日が続き、なかなか来られなかったが、半月ぶりに大池に行ってきた。今年は5月が暑くなったが、6月は気温が低く30℃を超えた日はほとんどなかった。7月もここまでは30℃を超えたのは2日間だけで、近年では涼しい夏と言える。そのためか甲虫の出は例年に比べて少々早く、種によってばらつきはあるが、里山にいる甲虫のほとんどは出現している。
 まずは、入り口付近の伐採木の残ったものから見ていく。しばらく見ていなかったが、ベニカミキリが2頭いただけでたいしたものはいなかった。しかし、30分ほどするとタマムシが付近を飛ぶ姿が目立ち始め、私のすぐ近くから飛び上がるものもいたので、今更採るようなものではないが、1頭を捕まえて、家で写真を撮ってから逃がしてやることにした。その後も、玉虫の飛来は続き、5頭を確認したが、どうやら切られたマダケの下に残っているクヌギの細い枝に産卵に来ているようだ。(写真⑧1-3)


また、その手前にあるクリの木にはカナブンやシロテンハナムグリが次々とやって来る。古い木なので、樹液があちこちから出ていて、それを狙ってきているようだ。(写真⑧4)

しばらく付近を見て回ったが、太い切り株から出た新芽の若葉をカシルリオトシブミが加害していた。(写真⑧5)

この小型のオトシブミは美しいのだが、その食用ハスざましい。次に今までは、この巨大なクヌギの為にはいれなかったが、その奥にも伐採木があるので入っていくと、奥には太いエノキが4本もあることに気付いた。このエノキと細いとはいえクヌギの枝が残っているので、タマムシが多いのも当たり前だ。この付近の伐採木はクヌギではないが、ナガゴマフカミキリが5頭来ていた。(写真⑧6)

ゴマフカミキリがいなくなるとナガゴマフが出てくるというのは何処でも同じで、平地でのカミキリの出もピークを過ぎたという事になる。
 次にいつものようにオニグルミのある広場とプレハブ小屋のある周辺を見に行く。ここでは、畑作も始まり、新しい林道も切り開かれたので、今後が楽しみだ。オニグルミのある広場付近は、雨が続くとぬかるみになるので、最低でもトレッキングシューズでないと入れない。まずは、いつものように太いクワの木を見ていく。お馴染みのキボシカミキリをすぐに見つけたが、(写真⑧7)

トラフカミキリはまだ出ていないようだった。次に付近のオニグルミを見て回る。いつものように洞のあるオニグルミを覗いてみるとウスバミキリがいた。以前にもここで見つけているので、この木を加害しているかも知れない。(写真⑧8-10)


 
夜行性なのだが、昼間でも活動している。近年は、街中にも多く、街路樹などがかなりやられている。また、生木に食い入るので、大顎が発達していて、咬まれるとかなり出血するので、注意が必要だ。次に広場奥にあるまだ若いクヌギとコナラと見て回る。木自体は小さいのだが、こうした若木は樹液を出す場所が低いので、余り立派なクヌギやコナラより甲虫が来ていることが多い。この日は、この中の3本の木にカナブン、ヨツボシケシキスイ、オオキスイが多く来ていた。(写真⑧11-13)


 
私が大池に来始めた15~16年前には、こうした光景をよく見たが、ここ5~6年くらいは、余り見ることが亡くなった。特に、こうした場所には欠かせないヨツボシケシキスイを見なくなっていたので、心配していたが、これを見て安心した写真では、カナブンが2頭とヨツボシケシキスイが3頭しか見えないが、実際には、カナブンは次々飛来し、私のいた間に10頭近くのカナブンが来た。こうした当たり前の光景を里山であまり見かけなくなっていたのだが、この中の1本にはオオキスイも来ていたので、今更採集するほどのものではないのだが、大池付近では最近見なくなっていたので、1頭を採集した。(写真⑧14-16)


また、こうした場所にはお馴染みのオオスズメバチも来ていて、オオキスイが獲れないのでネットで捕まえて踏みつぶした。(写真⑧17) 

恐らく夜間なら、カブトムシやクワガタもきているだろうが、人が多く出入りする場所なので、他の人に獲られてしまうだろうが、それも里山の自然な姿なのでどうこう言うつもりはない。
 その後は、いつものコースを進んだ。目ぼしいものもいずゲンベーヤマまで来た。入り口正面に伐採木があるが、この木には甲虫は来ない。ここを右に入って少し行ったところにケヤキのような伐採木刈り、ここには前々回エグリトラカミキリとキイロトラカミキリが、前回にはナカジロサビカミキリが複数来ていたので、今日はどうかと思ったが、ナガゴマフカミキリが5頭いただけだった。(写真⑧18-19)


ただ不思議だったのは、前回多数の小型のアリが行列をなしていた伐採木に全くいなくなっていたという事だ。材部分を食害した様子もなく、これならば来年も期待できそうなので安心した。
 その後は林の中のいくつかのポイントを中心に甲虫を探した。ヒメヒゲナガカミキリやナガゴマフなどはいるが、サビカミキリも出現期は過ぎたらしく全くいなかった。この時期は花をつける木もないので、伐採木や立ち枯れの木に来るカミキリやゾウムシなどのほか、樹液に来るカブトムシやクワガタ、カミキリなどが採集の対象となる。その中の一つのクヌギに甲虫やキイロスズメバチが集まっているのを見つけた。木の根元付近に多量の樹液が出ているところがあり、(写真⑧20-21欠)そこにカナブン、コクワガタ、カブトムシの♀が来ていた。よく見てみるとカナブン4頭、コクワガタ♂2頭♀2頭が見えているのだが、スズメバチが3頭いてなかなか手を出せない。しばらく見ていると、カブトムシの♀とノコギリクワガタの中型の♂、1頭づつがいるのが分かった。しかし、次々にキイロスズメバチが来るのではどうしようもない。仕方がないので虫よけスプレーでスズメバチを追い払い、コクワガタの雌2頭とカブトムシの♀1頭を捕まえたが、ノコギリクワガタのオスは木に空いた穴から大顎と頭部を出しているだけでて出は捕れないので、ピンセットで大顎をつまんだが、思いのほか力が強くピンセットが外れてしまい木の中へ逃げられてしまった。中型の大顎が湾曲しているなかなかの♂だったが、コクワの♀2頭が採れただけでも良かったと思うしかない。これで家にいる♂とブリーディングができるようになった。その後も、カナブンとコクワガタの小型のものがいたが、帰途につくことにした。(写真⑧22-23)




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