2015年6月25日木曜日

2015/06/25 根本さんの甲虫ノート

6月25日(木)晴れ時々曇り18℃~29℃

 前回から10日が過ぎたので、梅雨の晴れ間を利用して大池に行ってきた。6月も後半となると甲虫の出現もピークとなるが、里山などの平地では種類自体は限られる。やはり6月後半から7月後半になると出現域は低山帯へと移っていく。一般の人は7月~8月が甲虫のシーズンだと思っているが、それはクワガタとかカブトムシといった誰でも知っているものが出てくるからだ。甲虫マニアから見ると、7月後半になると山地帯へ行かないと甲虫の種類は限られる。標高が400~1500m位の場所だと7月20日頃、ちょうど梅雨明け位が一番甲虫が多い。特にハナカミキリやトラカミキリなどはそれが顕著だ。1500m以上のブナ林帯上部でも8月10日位までが、採集期で、それを過ぎるとシーズン終わりとなる。
 この日もわずかに残った宍塚入り口近くのクヌギの伐採木から見ていく。まず見つけたのが、伐採木近くのクワの木に来ていたお馴染みのキボシカミキリだ。(写真⑦の1)

 昔より数が減っているとはいえ、クワかイチヂクなどにはよくいる。先日来た際に残った枝の部分をまとめておいたので、4~8cm位のクヌギの伐採木がまだ10本くらいはある。(写真⑦の2)

 ここは日当たりもいいので小型のアリも全く来ていない。本来なら残ったものだけでもカミキリや小型から中型のタマムシが来てもいいはずなのだが、ゴマフカミキリのペアだけで(写真⑦3-4、4欠)

他のものはいなかった。場所を移動しようと思って、リュックを置いてある大きなクヌギの切り株を見ると、ヨツボシケイキスイが4~5頭いた。以前にも記したが、樹液の出ている所にはオオキスイと共によくいる種だが、何故かこの大池周辺にはあまりいない。それが、これだけまとまっているのは珍しいので、2頭を採集した。(写真⑦5-8)


このケシキスイは見た目ではカブトムシやクワガタ周辺の付属品のようなのだが、うっかり噛みつかれるとかなり痛い。
 その後はいつものコースを見て回る。プレハブ小屋周辺にも伐採木があるのだが、クロハナムグリが産卵に来ていただけだった。オニグルミのある広場付近もハムシと小型のコガネ位でたいしたものはおらず、大池に通じる農道へ戻り、いつものコースを見ていった。ハムシは多いが、それ以上にカシルリオトシブミが多数いる。ほとんどが、山不動のようなツル状の葉に来ていたが、他の雑草にも多くいる。(写真⑦9-10)

小さい割には大食いで、かなりの葉がやられている。果樹園まで来ると、枯れたビワの木にヒメヒゲナガカミキリのペアが2組いた。これも、前回のエグリトラカミキリと同じで、このカミキリのせいで枯れたものではなく、枯れたから来ているだけだ。このヒメヒゲナガは何処にでもいるが、生木にはつかない。(写真⑦の35-36)


 池を見ながら、遅い昼食をとっていると、すぐに目の前にカワセミが来た。3ペア位来ているときもあれば、全くいない年もある。ここは、エサが豊富だし、人もあまり来ないので、カワセミにとっては楽園のようなところなのかもしれない。ゲンベーヤマまで来ると、新しい伐採木があったが、常緑樹なのでキマワリしかいなかった。早速、前回キイロトラカミキリがいた伐採木に向かう。此集へには6~7本の伐採木があるが、日陰なのでもう小型のアリが行列を作っていた。(写真⑦の14-16、16欠)


もうトラカミキリは全くいなくなっていたが、ナカジロサビカミキリが10頭いた。(写真⑦の17-19、19欠)


他には何故かシロテンハナムグリが伐採木の枝にいたが、腐葉土で育つので単なる偶然だろう。(写真⑦20)

その後はいつものように林に入っていくと、枯れ枝で今年初めてのナガゴマフカミキリを見つけた。(写真⑦21-22)

ナガゴマフが出始めると、平地でのカミキリの出現はピークを過ぎつつあるといえるので、トラカミキリなどの早出のものは余り期待できなくなる。キイロトラカミキリも10日前にはあれだけいたのに、今日は全くいないといった具合で、その場所での甲虫の出現期というものは、かなり短い。この採集ノートで述べていることも、この付近の甲虫のほんの一部の動きでしかないのかもしれない。前回5~6頭のヨスジハナカミキリがいたピンクの小さな花をつける低木注 も、まだ花は咲いているのに、今日は1頭もいなかった。(写真⑦23-24、24欠)

 その後は、林の中の樹液が出ているポイントを中心に回ってみると、その内の何本かにコクワガタが来ていた。(写真⑦25-27、27欠)


小型から中型までさまざまで、全部で7頭いたが、何故か♂ばかりで、ブリーディングでもしてみようかと思い、3頭を生きたまま捕まえた。コクワガタは敏感でネットを下へ持っていければよいが、その前に下に落ちてしまう事が多い。最後に、林の出口付近の太いクヌギの中の1本に型のいいコクワガタが2頭いたので、慎重に捕まえたが、これも、どちらも♂だった。この2頭は最近ではあまり見ない体色が黒く、大顎も立派なもので、これほど型のいいコクワの♂を見たのは久しぶりだ。むかしはこれくらいが普通サイズだったが、最近では小型ばかりで、♀と間違える程、体も大顎も小さいものが多い。(写真⑦28-33、31-33欠)


 
当然、この2頭も生きたまま持ち帰ることにしたが、♀がいなくてはブリーディングにならないので、次回は、♀だけを捕まえることにした。常磐高速沿いの道にあった枯れ木にクロハナムグリとヒラタハナムグリが来ていたので、後者を採集した。(写真⑦34)



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